リーバイスのデニムジャケット完全ガイド

リーバイスのデニムジャケットとは

リーバイスのデニムジャケットは、デニムジャケットの元祖として知られており、現在のデニムジャケットの基礎となったディティールを数多く生み出しました。フロントのダブルプリーツや左胸のフラップポケット、フィット感を調整できるシンチバックなど、これらの特徴は今なお多くのデニムジャケットに受け継がれています。

リーバイスのデニムジャケットは単なる作業着ではなく、ファッションアイテムとしての地位を確立し、シーンのテンプレートともなりました。その歴史は深く、各時代ごとに異なるモデルが登場し、それぞれが独特の特徴を持っています。

ファーストモデル(506XX)の特徴と魅力

ファーストモデルは、デニムジャケットの原点であり、リーバイスのアイコンとして1936年より赤タブが付けられています。このモデルの最大の特徴は、ボックスシルエットで、正方形に近いシルエットが特徴的です。

ファーストモデルのディティールには、運動性を持たせるために付いたフロントのプリーツがあり、これはデニムジャケットを象徴する意匠となっています。また、バックにもプリーツが施されることで、着用時の可動域を確保しています。

フロントポケットは片側にひとつのみ配置されており、別布を縫い付けた仕様になっています。腰位置には、フィット感を調整する銅製部品のシンチバックが配されており、これはファーストを象徴するディテールです。首元には革製のパッチがセットされ、ザラザラとした質感を残した粗織りデニムが使用されています。

月桂樹をあしらったドーナツボタンは大戦モデルを象徴するディテールのひとつで、ボックスステッチがやや太めになっているのも特徴です。

リーバイス ファーストモデル デニムジャケット

ファーストモデルは、ヴィンテージ愛好家から現代のファッション愛好家まで、幅広い層に支持されています。現在では、モダンなバランスに復刻されたモデルも登場しており、現代的なフィット感を備えながらも、オリジナルの象徴的なディティールを保持しています。

復刻版では、フロントのダブルプリーツや左胸のフラップポケットはそのままに、再度にポケットを設けてリラックスフィットにアップデートされています。ブラックデニムに加え、ユーズド、ワンウォッシュの計3色展開で、人気の高いブラックユーズドのボディはリアルな加工感が目を惹きます。

セカンドモデル(507XX)の進化

セカンドモデルは、ファーストモデルから進化した形態で、ボックスシルエットを継承しながらも、若干着丈が短くなっています。最も特徴的な変化は、フロントポケットがふたつに増えたことです。

セカンドモデルでは、ファーストで採用されていたシンチバックルが撤廃され、ウェストバンドの両脇のアジャスターベルトが採用されました。この仕様は現在のデニムジャケットにおいても見られるもので、ウェスト調整の方法として定着しています。

大戦時に撤廃されたフロントポケットのフラップが復活し、フロントボタンの数は4つから5つに戻されました。カフスの上側のかぶせが外から内に向かっているのも、セカンドモデルの特徴的なディテールのひとつです。

セカンドモデルのビッグサイズには、両サイドの脇下に生地を足した通称「脇剥ぎ」が施される場合があり、これはサイズ52から適用されるTバックと呼ばれる仕様です。

リーバイス セカンドモデル デニムジャケット

セカンドモデルは、ファーストモデルとサードモデルの中間的な位置づけにあり、バランスの取れた設計が特徴です。ヴィンテージ市場でも人気が高く、その機能性とデザインの両立が評価されています。

セカンドモデルから受け継がれたサイドアジャスターは、現代のデニムジャケットにおいても標準的な機能となっており、タックボタンもジンクからカッパーへと素材変更されています。

サードモデル(557XX)のファッション化

1962年頃に登場したサードモデルは、ワークウェアではなくファッションウェアとして設計された最初のモデルです。セカンドモデルとは外観が大きく異なり、ポケット部からウェストバンドに向かったV字型のステッチが印象的です。

ファーストやセカンドのプリーツは廃止され、特徴的なフロントのV字ステッチで構成されています。これにより、以前よりもファッショナブルな印象が生まれました。ポケットも外側から別布を縫い付ける形から、埋め込み型のものに変化しました。

サードモデルからは、リーバイス初の防縮加工デニムが使用されており、耐久性と快適性が向上しています。着丈については短いままですが、アームホールが大きくなっており、より動きやすい設計になっています。

胸ポケットに赤タブが付く仕様は継続されていますが、サードではフラップに付く仕様に変更されました。フラップの裏のライトオンスデニムがなくなるのも、サードを見分ける重要なポイントです。

リーバイス サードモデル デニムジャケット

サードモデルは、ヴィンテージアイテムとしても名高く、その独特のV字ステッチデザインは多くのファッション愛好家に愛されています。玉数が少ないとされており、希少性が高いモデルとして知られています。

サードモデルは、デニムジャケットがワークウェアからファッションアイテムへと進化した象徴的なモデルであり、その設計思想は現代のデニムジャケットにも大きな影響を与えています。

70505モデルのモダンな進化

70505モデルは、サードモデルをベースにしながらも、スリムシルエットへと進化させたモデルです。557XXよりスリム化されて着丈が長くなり、洗練されたシルエットになっています。身幅とアームホールが細くなったのが顕著です。

このモデルは、サードモデルとかなり似ていますが、シルエットの違いが大きな特徴となっています。より現代的なフィット感を求めるユーザーに適した設計になっており、スタイリッシュな印象を放つモデルとして評価されています。

リーバイス 70505 デニムジャケット

70505モデルは、ヴィンテージの魅力を保ちながらも、現代的なシルエットを実現したモデルです。ややスリム目になったシルエットがスタイリッシュな印象を与え、普段使いに便利なサイドポケットも完備されています。

現代の復刻モデルと特別仕様

リーバイスは、ヴィンテージモデルの魅力を現代に蘇らせるため、様々な復刻モデルを展開しています。これらのモデルは、オリジナルの象徴的なディティールを保持しながらも、現代的なフィット感と快適性を備えています。

ブラックデニムジャケットの復刻版では、フロントのダブルプリーツや左胸のフラップポケット、シンチバックなどのオリジナルディティールがそのまま保持されています。その象徴的なディティールはそのままに、再度にポケットを設けてリラックスフィットにアップデートされており、今っぽいバランス感で着用できるようになっています。

リーバイス 90’sトラッカージャケット

90’sトラッカージャケットは、ドロップショルダーとバックにタックが入った丸みあるフォルムが特徴で、90年代の雰囲気を醸し出しています。クロップド丈にアップデートされており、現代的なシルエットを実現しています。

リーバイス シルバータブ デニムジャケット

シルバータブの特別仕様デニムジャケットは、タブ、ボタン、パッチなど、各ディティール全てがシルバータブの特別仕様になっています。ヴィンテージライクな色落ちとワイドシルエットが魅力で、ハードなウォッシュをかけたユーズド感が特徴的です。

デニムジャケットの素材と加工

リーバイスのデニムジャケットに使用されるデニムは、ザラザラとした質感を残した粗織りデニムが特徴です。この素材選択により、耐久性と独特の風合いが実現されています。

サードモデル以降では、防縮加工デニムが採用されており、耐久性と快適性が向上しています。また、ユーズド加工やワンウォッシュなど、様々な加工方法が施されたモデルが展開されており、購入者の好みに応じた選択が可能です。

デニムジャケットの着用シーンと合わせ方

リーバイスのデニムジャケットは、その汎用性の高さから、様々な着用シーンに対応できます。カジュアルなコーディネートはもちろん、きれいめなスタイルにも合わせやすいアイテムです。

デニムジャケットのコーディネートでは、パンツがほぼ見えないくらいの着丈が一般的ですが、デニムジャケットは唯一腰くらいのショート丈が特徴です。この独特の着丈により、様々なボトムスとの組み合わせが可能になります。

ブラックデニムジャケットは、特に大人っぽい印象を与えるため、ビジネスカジュアルなシーンでも活躍します。ユーズド加工が施されたモデルは、より個性的なスタイルを演出できます。

ヴィンテージ品の選び方と見分け方

リーバイスのデニムジャケットのヴィンテージ品を選ぶ際には、赤タブの位置や形状を確認することが重要です。ロットナンバーとサイズの表記がうっすらと残るレザーパッチは、年代判別の重要な手がかりになります。

パッチが通常の位置からやや下に縫い付けられている場合は、「ダウンパッチ」と呼ばれ、特定の年代の特徴です。月桂樹をあしらったドーナツボタンは大戦モデルを象徴するディテールのひとつで、ボックスステッチの太さも年代判別の重要な要素です。

フロントポケットの数や形状、ステッチのパターン、ウェスト調整の方法など、細かいディティールを確認することで、正確な年代判別が可能になります。

現代での人気と再評価

リーバイスのデニムジャケットは、近年になって再び注目を集めており、特にサードモデルが「再燃中」とされています。ヴィンテージアイテムとしての価値が認識され、多くのファッション愛好家が探し求めています。

現代の復刻モデルも、オリジナルの魅力を保ちながら、現代的なニーズに対応した設計がなされており、新しい世代のユーザーにも支持されています。

購入時の注意点とメンテナンス

リーバイスのデニムジャケットを購入する際には、自分の体型に合ったサイズ選びが重要です。ファーストモデルのボックスシルエットは、ゆったりとした着用感を好む方に適しており、70505のスリムシルエットは、より現代的なフィット感を求める方に適しています。

ヴィンテージ品の場合、素材の経年変化や色落ちの状態を確認することが大切です。防縮加工が施されていないモデルの場合、洗濯時に縮む可能性があるため、注意が必要です。

デニムジャケットのメンテナンスは、定期的なブラッシングと、必要に応じた洗濯が基本です。色落ちを楽しむ場合は、洗濯の頻度を抑えることで、独特の風合いの変化を長く楽しむことができます。

まとめ

リーバイスのデニムジャケットは、デニムジャケットの元祖として、その歴史の中で様々なモデルを生み出してきました。ファーストモデルの象徴的なディティール、セカンドモデルの機能的な進化、サードモデルのファッション化、そして70505モデルのモダンな洗練など、各モデルが独自の魅力を持っています。現代の復刻モデルも、オリジナルの価値を保ちながら、現代的なニーズに対応した設計がなされており、幅広い層のユーザーに支持されています。ヴィンテージ品から現代モデルまで、自分のスタイルや好みに合わせた選択が可能であり、長く愛用できるアイテムとして、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

リーバイスのデニムジャケット完全ガイドをまとめました

リーバイスのデニムジャケットは、単なるファッションアイテムではなく、ファッション史における重要な遺産です。その進化の過程を理解することで、デニムジャケット選びがより充実したものになります。ファーストモデルの力強さ、セカンドモデルの実用性、サードモデルのファッション性、そして70505モデルの洗練さ、それぞれが異なる価値を提供しています。現代の復刻モデルも、これらの歴史的背景を踏まえながら、新しい時代のユーザーのために設計されています。自分のライフスタイルや好みに合わせて、リーバイスのデニムジャケットを選ぶことで、ファッションの喜びをより深く感じることができるでしょう。